身体と心の声を聞きながら暮らす

持病はありますが、穏やかに暮らしたいと思います。

クレーム

母の入院先の看護師から電話があった。
状態でも急変したのかと思ったが違った。
「お母さん、これから手術ですけど、何か希望はありますか?」
なんともトンチンカンなことを聞いてきた。
声で若い看護師とわかった。
「痛みをとってくれればいいです」
本当に願いはそれだけだった。
「手術後はリハビリテーション病院を希望されますか?」
は?と思った。ああ、情報収集せずに電話したのだと思った。
先輩にでも言われたか?
手術は人工股関節を抜くだけだ。つまり歩けない。
ましてせん妄が出ている。
「人工股関節を抜いたら歩けなくなりますよね?リハビリテーション病院に行っても無駄ですよね?せん妄が出ているので、余命は良くて数週間だと思っています。手術後2週間はそちらでお世話になることが可能なようなので、そこまで生きていたら、療養型の病院をお願いします」
と言った。
わかっている。自分も若い時そうだった。形式でも良いから家族の希望を聞かなくては。そう思ったのだろう。
だが私は苛立った。言葉を強く発してしまったと思う。
「せん妄があるので、点滴しても引っこ抜いてしまうと思います」
無知というものは、怖い。
母は自分で起き上がれない。
足に点滴すればいいじゃないか。
私はずっとそうしてきたし、そういう判断を家族に委ねるべきでは無い。
「そちらにお任せします」
電話を切った。


ほどなく夫から電話があった。ケアマネから今状況を聞いたとのこと。
私は、こちらから電話したらもののついでに6Kg痩せたと言ったり、転んでもその時電話連絡もなく、朝ペースメーカーチェックのため病院受診の迎えに行った時、転倒を知ったこと、私が介助して腰椎骨折したことを言って欲しいと頼んだ。窓口が夫だからだ。


折り返し電話が来た。そのように言ったら平謝りだったとのこと。
今大怪我をして、2回も手術をしなくちゃいけなくて、せん妄があって死にそうなのは、転倒が引き金だ。
家でみているわけではないから、譲歩していた。
だがおそらく数週間母はもたないと思う。
ケアマネのせいではないが、サ高住の所長には伝わるだろう。
ていうか、私は母の介助時骨折したことを所長に言った。
所長は「あらあ」というだけだった。


うちはクレーマーなんだろう。
なんとでも思えばいい。
もう母はそこには戻らない。
89歳だから、これ以上長生きは望まない。
けれど、痛み苦しみがなく逝かせてやりたい。
電話をよこさなかった介護福祉士には、ことの重大さを知って欲しい。


明日、夫とサ高住に行く。
撤収の見積もりを出してもらう。
その時何か言ってくるか?スルーするか?

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