身体と心の声を聞きながら暮らす

持病はありますが、穏やかに暮らしたいと思います。

人が去る時

こんな私でも、看護師長をしていたことがある。
25年前の話だ。
いろいろあってうつ病になったが、仕事に限って言えば、とても頑張った。
仕事70%、家事育児30%の比率か。
だが30%と言えど、子育ては手抜きができない。
自分の境遇を考えたら、娘には教養を身につけさせたかったし、洋服や幼稚園の手配、塾など、出せるだけのお金は出した。
発熱時は母の手を借りた。
いろいろ問題もあったが、目を瞑るしかなかった。


だが限界が来た。
毎日3時間睡眠にしても、時間が足りない。
自宅にいても部下から電話がかかってくる。
医師からのセクハラ、教育委員、看護研究の論文2つ、講義…無理だった。
逃げるように辞めることを決意した。


新しい師長が決まった。
私の送迎会と、新師長の歓迎会を行った。
私と新師長は並んで座っていた。
左から新師長、私、クラークが並んだ。
クラーク(詰所にいる事務)が
「師長さん、ビール注ぎますよ」
と言うから、グラスを持った。
すると私の前を過ぎて手を伸ばし、新師長にビールを注いだ。


クラークは私にチヤホヤしていた。
飲み会では私にフラワーアレンジメントをプレゼントしたりと、まめだった。
部下も在任中は私を誉めそやした。
だが、よそよそしくなった。
この時
「人というものは、権力者が苦境になった時、蜘蛛の子を散らすように去るんだな」
と思い、以後人が信じられなくなった。


松本人志の件。
性的なことは省く。
彼は今苦境に立たされている。
芸人人生がかかっている。
今まで散々、松本人志を「天才だ」「憧れている」など言われてきた。
一般人も「そうなのか?」と思わされていた部分があるかもしれない。


だが、今更「元々好きじゃなかった」などの投稿が一斉にで始めた。
吉本の先輩で、40年前の漫才ブームを席巻し、今は細々漫才を続けている先輩も
「彼は作られたカリスマだ。自分は接点はないし」
と切り捨てる。
ちなみに上沼恵美子が、松本人志をディスったとネットニュースで書かれているが、TVerで番組を見たら、ほぼエールを送っている。


鈴木宗男が日本中から責められた時。
傍にいたのは松山千春だけだった。
鈴木宗男だけが悪いと私は思わないし、少なくとも彼は、北方領土の返還のため、心血を注いできた。
そんな敵の多い彼についても悪いイメージこそつくが、良いことは無い。
それでも松山千春は、そばにいた。


安倍晋三氏は国葬になった。
だが、死んで良かったとすら思う。
今生きていたら地獄だ。
彼にも闇があるのだ。


今私のそばにいるのは、夫、娘、ネットで知り合った友人だけだ。
看護学校の同期とは、たまにグループLINEでやりとりするが、事務的な報告にとどまる。
「にゃーは親友だ」と言った友人とは疎遠だ。
私がうつ病だということをみんな知っており、精神病院にも入院している。
牽制しているのだろう。


私はリアルの友達などいらない。
叔母もうるさい。いちいち母のことに口出しする。
母は9人弟妹だ。妹も姉も死に、母と叔母だけ残った。
懇意にしていた叔母も去年亡くなると、急に我が家に入り込んできた。


他人など嫌いだ。みんな敵だ。
夫については書かない。
アルプスの少女ハイジのアルムおんじの気持ちがわかるというものだ。

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